向いてる?向いてない?プログラマを目指して

若くてやる気があれば未経験でも可

若くてやる気があれば未経験でも可

まず求められるのは強い意志

どんな仕事でもそうですが、「その仕事をやりたい、続けたい」という気持ちがなければいけません。「需要が多いから」「身体を動かさなくてよさそうだから」というような、自分の気持ちから発していない動機では長続きしません。プログラマは一般で思われているほど派手でスマートな職業ではありませんし、結局なところ地道な作業も多く、なんとなくの動機で始めても最初のイメージと異なることに気付いて辞めていく人も多いのです。
プログラマになることはそう難しいことではありません。ですが、プログラマであり続けるということは地味な努力の積み重ねであって、そこには強い意志がないと挫けてしまいます。プログラマとして活躍している人の中でも、小さい頃からプログラムをやっているような人は多くはありません。大学や専門学校、会社に入ってから始めているような人がほとんどです。天才プログラマというような人はごくわずかで、多くは努力を続ける意志がある人がプログラマでいられるのです。

プログラマにも必至なコミュニケーション能力

プログラマになろうとする人の中には「コミュニケーションが苦手だから」という理由をあげる人もいます。
確かに小売業や営業といった、一般のお客様と直接接してセールストークをするような仕事ほど話術が上手である必要はありませんが、コミュニケーションはプログラマと無縁のものではありません。多くのシステムは複数の人間で作りあげられるものですし、そこにはコミュニケーションが必須になります。他人の言っていることを理解すること、自分の言いたいことを理解してもらうこと、これはプログラマでも必須の能力になります。
プログラムのスキルは習得の努力をしていれば、プロとして仕事をできるようになるにはそう時間はかかりません。ITの技術や知識は日進月歩ですし、「いまどれだけのスキルを持っているか」よりも「これからどれだけのスキルを身につけていけるか」が重要になるのです。
一方、コミュニケーションスキルは努力でなかなか身に着くものではありません。もしあなたがコミュニケーションを苦にせず、得意にしているということであれば、それはプログラマになるうえで十分な土台を持っていると言えます。

何よりの強みは若さ

努力ではどうしようもないのが年齢です。基本的に企業から年齢を指定して求人を行うことができませんが、多くの企業はプログラマを採用するときに新卒から第二新卒ぐらいの年齢を想定しています。30歳を超えてしまうと、未経験での就職は難しくなってくるというのが実情でしょう。経験者であるか、プログラム周辺の知識(ネットワークやハードウェアといったもの)があるか、といったプラスワンを求めてきます。
若いということはそれだけの余裕期間があるということでもあり、企業も「2~3年もすれば使い物になるだろう」と考えて、多くの候補者で迷ったときには若い人のほうを採用しがちです。待っていればどんどん失われていくこのアドバンテージは、活かせるうちに活かすのが得策と言えるでしょう。