おすすめ言語3選
汎用性のある万能プログラマを目指すなら「Java」
プログラム言語にはとにかく高速なものやテキストの扱いに優れたものなど、作業への向き不向きがあり、それによって需要も異なるのですが、現在多くの現場で求められているのは「Java」という言語を扱う能力です。
シンプルなC言語に対し、「オブジェクト指向」という考え方を取り入れることで、より高度なことができるようにしたものがC++で、それを整理し、より手軽に使えるように改善したものがJavaです。ですから、C言語やC++でできることは、その大部分がJavaでも可能です。この汎用性の高さがJavaの最大の魅力と言えるでしょう。
Javaの活用範囲は広く、勢いを増しているAndroidも基本的にこのJavaでアプリを作ることができるようになっているため、将来性にも期待できます。いわゆるスクリプト言語に比べると、習得難易度はそれなりに高いのですが、多くの人が利用しているため情報が豊富で入手も簡単です。Javaに関する書籍は書店でいくらでも見つけられますし、ちょっとしたことならネットで検索するだけですぐに調べられるはずです。
Web開発の現場で働きたい人は「PHP」を優先
現代ではインストールして使うアプリばかりでなく、Webブラウザ上でデータを操作するようなシステム、つまりWebアプリもよく用いられます。また、スマホのゲームではサーバーにアクセスしてデータをやり取りするものも多いですが、これらの目的で使われることが多いのが「PHP」というスクリプト言語です。
SNSやゲームを始めとしたWebサービスに興味があり、その開発に携わりたいと考えているなら、まずこのPHPに手を出してみましょう。厳格に書いていかなくてはいけない他の言語に比べ、PHPはルーズな部分が多く、最低限の知識を学べば、あとは実際に動かし、試行錯誤を繰り返すことでどんどん身に付けることができます。情報量が多いこともあり、習得難易度は低めと言えるでしょう。反面、Web系以外の現場ではほとんど使われることが無いため、将来的に他の分野も考えているなら、最初にこの緩さに身体を慣らしてしまうのはすこし危険かもしれません。その場合には、先にJavaなどの基礎を学んでから、あらためてPHPに取りかかってみてはいかがでしょう。
「JavaScript」は取り組みやすいのが魅力
この3種類の言語の中で、一番手軽に試せるのが「JavaScript」でしょう。ちょっとした動作なら、Webブラウザで試すこともできてしまいます。ちょっとややこしいのですが、JavaScriptはJavaの簡易版ではありません。別の名前で呼ばれていたスクリプト言語が、諸事情によりJavaScriptと改名されただけですから、これらを親戚のように考えていると困ったことになります。
JavaScriptもWeb開発で使われることが多いのですが、PHPが裏方を担当するのに対し、こちらは主にWebブラウザ上の要素をアニメーションにさせたり、ポップアップさせたりといった表の部分を担当します。「jQuery」や「node.js」といった強力なライブラリがあり、基礎を覚えればいきなり高度なことができてしまうのは初心者には嬉しいところでしょう。PHPと連動させることが多いため、学習の際はどちらかに絞らず両方を覚えていくことをおすすめします。